正答2
解説
正解は2です。
奇異塞栓は、静脈にできた血栓が心臓の中の短絡(シャント)を通って動脈側へ移り、脳などの動脈を詰まらせる状態です。
本来、静脈の血栓は肺で止まるため、右心系から左心系への抜け道があるかどうかがポイントです。
【選択肢別解説】
1:× 心室性期外収縮は心室から余分な興奮が起こる不整脈で、心臓の中の短絡はありません。
奇異塞栓の原因にはなりません。
2:○ 心房中隔欠損症では左右の心房の間に穴があります。
咳やいきみで右心房の圧が上がると、下肢の静脈から来た血栓が穴を通って左心房に入り、脳梗塞などを起こします。
3:× 大動脈弁狭窄症は弁が狭くなる病気で、心臓の中に短絡はありません。
奇異塞栓は起こりません。
4:× 感染性心内膜炎では弁に付いた疣贅がはがれて塞栓を起こします。
しかし、これは左心系の塞栓が直接動脈に流れるもので、静脈から短絡を通る奇異塞栓とは異なります。
【ポイント】
奇異塞栓の原因となる短絡は、心房中隔欠損症、卵円孔開存、心室中隔欠損症などです。
深部静脈血栓症がある患者に原因不明の脳梗塞が起きたときに疑います。