正答1
解説
本問は採点除外(公式発表により複数正解:1又は4)です。
透熱灸を行った局所に起こる反応の機序を問う問題で、公式発表では1と4のどちらも正解とされました。
施灸局所では組織の損傷によって発痛物質や血管作動物質が放出され、痛覚過敏や膨隆などが起こります。
選択肢1も4も、この局所反応として正しい内容を述べているため、正答が1つに定まりませんでした。
【選択肢別解説】
1:○ 損傷した組織では、セロトニンやブラジキニン、プロスタグランジンなどが放出されます。
セロトニンは痛覚受容器を興奮させ、感受性を高める物質の一つで、痛覚過敏に関与します。
2:× 施灸局所の痒みは、主に肥満細胞から放出されるヒスタミンの作用によるものです。
ノルアドレナリンは交感神経の伝達物質で、痒みの主な原因ではありません。
3:× フレア(周囲に広がる発赤)は脊髄反射ではなく、軸索反射によって起こります。
感覚神経の分岐部で興奮が逆行し、神経終末から放出されるペプチドで血管が拡張します。
4:○ 局所の膨隆は、血管透過性の亢進によって血漿が血管外へ漏れ出すことで起こります。
ヒスタミンやサブスタンスPが毛細血管の透過性を高めるため、この記述は正しいです。
【ポイント】
皮膚への強い刺激で起こる三重反応は、発赤、フレア、膨疹(膨隆)です。
発赤は局所の血管拡張、フレアは軸索反射、膨隆は血漿の漏出によるものと整理しましょう。