次の文で示す症例に対する治療でデルマトームを応用した経穴として最も適切なのはどれか。
「22歳の女性。主訴は便秘。便意の抑制の習慣化により発症した。近医を受診し、器質的病変は認められなかった。」
正答4
解説
正解は4です。
便秘の種類を判断し、関係する脊髄分節のデルマトーム上の経穴を選ぶ問題です。
症例は便意を我慢する習慣から起こった、器質的病変のない便秘です。
これは直腸の排便反射が鈍くなった直腸性(習慣性)便秘です。
排便反射には、仙髄(S2〜S4)から出る骨盤内臓神経が関わります。
したがって仙髄領域の皮膚にある経穴を選びます。
【選択肢別解説】
1:× 膈兪は第7胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分にあります。
胸髄の中部の分節にあたり、排便反射を担う仙髄とは一致しません。
2:× 胃兪は第12胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分にあります。
胸髄の下部の分節にあたり、仙髄とは一致しません。
3:× 大腸兪は第4腰椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分にあります。
名前は大腸ですが腰部の分節にあたり、排便反射の仙髄とは一致しません。
4:○ 中髎は仙骨部の第3後仙骨孔にあります。
仙髄の分節に対応する部位で、排便反射に関わる骨盤内臓神経と同じ分節です。
【ポイント】
直腸性便秘には仙骨部の八髎穴(上髎・次髎・中髎・下髎)が用いられます。
経穴名に惑わされず、どの脊髄分節に対応する部位かで選ぶことが大切です。