次の文で示す症例について、問題79、問題80の問いに答えよ。
「45歳の男性。最近、心窩部から背中の皮膚にかけて痛みが起きる。胸やけ、食欲不振もある。上部消化管内視鏡検査では、胃角部に潰瘍を認め、ヘリコバクター・ピロリの感染を疑った。」ヘリコバクター・ピロリの検査はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
症例文では、胃潰瘍がみられ「ヘリコバクター・ピロリの感染を疑った」とあります。
ピロリ菌の感染を調べる検査法が問われています。
【選択肢別解説】
1:○ ピロリ菌はウレアーゼという酵素をもち、尿素をアンモニアと二酸化炭素に分解します。
尿素呼気検査では、標識した尿素を飲んで呼気中の二酸化炭素を測ることで、感染の有無を調べます。
2:× 胃液測定は、胃酸の分泌量などを調べる検査です。
ピロリ菌の感染を直接調べるものではありません。
3:× 尿沈渣検査は、尿中の赤血球や白血球、円柱などを顕微鏡で調べる検査です。
腎臓や尿路の疾患の評価に用います。
4:× 血清ペプシノーゲン測定は、胃粘膜の萎縮の程度を調べる検査です。
胃癌のリスク評価に使われますが、ピロリ菌の感染を判定する検査ではありません。
【ポイント】
ピロリ菌の検査には、尿素呼気検査、迅速ウレアーゼ試験、便中抗原検査、血中・尿中抗体検査、鏡検法、培養法があります。
ピロリ菌は胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃癌の原因になるため、除菌治療が行われます。