正答5
解説
正解は5です。
緩和期にあるがん患者のリハビリテーションの考え方を問う問題です。
緩和期のリハビリテーションは、機能の回復よりも、苦痛を和らげて本人が望む生活の質(QOL)を保つことを目的とします。
【選択肢別解説】
1:× がんの骨転移があると、骨が弱くなり、軽い力で折れる病的骨折を起こしやすくなります。
繰り返す負荷で起こる疲労骨折をきたしやすいわけではありません。
2:× 温熱療法は腫瘍のある部位には避けますが、それ以外の部位の痛みやこわばりを和らげる目的で用いることがあります。
疼痛に対して一律に禁忌とはされていません。
3:× 緩和期は、機能回復よりもQOLを優先します。
痛みの緩和や、本人がしたいことを続けられるよう支援することが中心です。
4:× 緩和期は病状が進行していく時期であり、がん治療前のADLの獲得を目標にするのは現実的ではありません。
残された機能でできることを維持し、介助の方法や環境を整えます。
5:○ 緩和期は、体調や病状が日々変化し、本人の希望も変わります。
患者の意思に合わせて、プログラムの内容や量を柔軟に変更することが大切です。
【ポイント】
がんのリハビリテーションは、予防的・回復的・維持的・緩和的の4つの段階に分けられます(Dietz の分類)。
緩和的な段階では、本人の意思とQOLを最優先にします。