正答3
解説
正解は3です。
橈骨遠位端骨折の術後に、前腕から手関節までを外固定している時期の作業療法を考えます。
この時期は骨癒合を妨げないことを前提に、固定していない関節の拘縮と浮腫を防ぐことが最優先です。
【選択肢別解説】
1:× 温熱療法は、炎症が落ち着いた時期に、組織の伸張性を高めて可動域訓練を助けるために用います。
術後の外固定中には腫脹を強めるおそれがあり、優先されません。
2:× 母指内転位で保持すると、母指と示指の間(第1指間)が狭くなる拘縮を招きます。
母指は掌側外転位を保つのが原則です。
3:○ 固定範囲外の手指の自動屈伸運動は、手指の拘縮を予防し、筋のポンプ作用で浮腫を軽減します。
外固定中から積極的に行うべき最も優先度の高い訓練です。
4:× 前腕から手関節まで外固定しているため、前腕の回内外運動は固定で制限されています。
回内外の訓練は固定除去後に開始します。
5:× 骨癒合が得られる前に患肢をADLで積極的に使うと、骨折部に負荷がかかり転位の原因になります。
外固定中は軽い使用にとどめます。
【ポイント】
橈骨遠位端骨折では、外固定中から手指・肘・肩の自動運動を行い、拘縮と浮腫、肩手症候群(CRPS)を予防します。
手関節と前腕の可動域訓練は、固定除去後から開始します。