正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
Danielsらの徒手筋力テストの段階5・4では、運動と反対方向へ最大抵抗を加えます。
抵抗は原則として、動く体節の遠位端(関節をまたがない位置)に加えます。
図の抵抗の位置と方向が、この原則に合っているかを各肢で確認します。
【選択肢別解説】
1:× 肩甲骨挙上の抵抗は、両肩の上(肩峰付近)に下制方向へ加えます。
図では検査者が上腕を握って引き下げており、位置が誤りです。
上腕を介すると肩甲上腕関節で力が逃げ、挙上筋を正しく評価できません。
2:× 肘屈曲の抵抗は、前腕遠位の屈側に肘伸展方向へ加えます。
図では検査者が被検者の手を握っており、手関節や手指の筋が関与してしまいます。
正しくは手関節より近位の前腕遠位部に抵抗を加えます。
3:○ 母指内転では、母指基節骨の内側(尺側)に、外転方向へ母指を引き離すように抵抗を加えます。
図は基節骨に指をかけ、手掌から離す方向へ抵抗しており正しい方法です。
4:○ 縫工筋の検査では、股関節屈曲・外転・外旋と膝屈曲の複合運動に抵抗します。
図は大腿遠位の外側を内転・伸展方向へ押し、下腿遠位を膝伸展・股内旋方向へ引いており正しい方法です。
5:× 股関節内転は側臥位で下側の脚を検査し、上側の脚は検査者が外転位で支えます。
抵抗は下側の脚の大腿遠位内側に、床方向へ加えます。
図では膝より遠位の下腿に抵抗しており、位置が誤りです。
【ポイント】
抵抗は「動く体節の遠位端」に「運動と反対方向」へ加えるのが原則です。
手や下腿など、別の関節をまたいだ位置で抵抗すると代償や関節へのストレスが生じます。