正答4
解説
正解は4です。
Yahrの重症度分類ステージⅢは、姿勢反射障害が現れるものの、日常生活はおおむね自立している段階です。
すくみ足や小刻み歩行、突進現象による転倒を防ぐ工夫が指導の中心になります。
【選択肢別解説】
1:× スリッパは脱げやすく、すり足になりやすいため、つまずきや転倒の原因になります。
かかとを覆う、脱げにくい靴を勧めます。
2:× 毛足の長いカーペットは、すり足で歩くParkinson病患者の足が引っかかりやすく、転倒の原因になります。
床は段差や引っかかりの少ない状態に整えます。
3:× カミソリは、振戦や動作の拙劣さにより皮膚を傷つける危険があります。
安全に使える電気シェーバーを勧めます。
4:○ Parkinson病では、段差などの視覚的な手がかりがあると、足を踏み出しやすくなります。
階段は一段ずつの段が手がかりになるため、目印のない傾斜が続くスロープより歩きやすい場合が多くあります。
5:× ステージⅢは自力で歩ける段階であり、前腕で体重を支えるロフストランド杖は必要ありません。
杖の操作が加わると歩行のリズムが乱れ、すくみ足を招くこともあります。
【ポイント】
Parkinson病の歩行指導では、床の線や段差などの視覚的手がかり、号令やリズム音などの聴覚的手がかりが有効です。
転倒予防のため、履物と床の環境を整えることも大切です。