65 歳の男性。
2 年前から便秘や立ちくらみが目立ち、人物を誤認することもあった。
最近、小刻み歩行と手の震えが目立ち、壁のシミを 「虫がいる」 と発言するようになった。
家族への暴言が多くなり対応困難で入院となった。
入院後、作業療法が処方され、集団作業療法が行われている。
この患者に対する作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
便秘・立ちくらみ(自律神経症状)、人物誤認、パーキンソニズム、具体的な幻視がそろっています。
これは Lewy 小体型認知症の典型像です。
Lewy 小体型認知症では、注意や覚醒の度合いが時間帯や日によって大きく変わります。
【選択肢別解説】
1:× 性的逸脱行為などの脱抑制は、前頭側頭型認知症で目立つ症状です。
本例の特徴とは異なります。
2:× 複数の課題を同時に進めると、注意障害がある本例では混乱しやすくなります。
課題は1つずつ提示します。
3:○ 認知機能の日内変動は Lewy 小体型認知症の中核的特徴です。
調子のよい時間帯に活動を設定するなど、変動に合わせた対応が必要です。
4:× 未経験の活動は新しい学習を求め、混乱や不安を招きやすいです。
なじみのある活動を中心に行います。
5:× メンバーが頻繁に入れ替わると、環境の変化で不安や混乱が強まります。
固定したなじみのメンバーで行うのが適切です。
【ポイント】
Lewy 小体型認知症は「認知機能の変動」「幻視」「パーキンソニズム」「レム睡眠行動障害」が中核的特徴です。
転倒と抗精神病薬への過敏性にも注意します。