正答4
解説
正解は4です。
痙縮は、伸張反射が亢進し、筋を速く伸ばすほど抵抗が強くなる状態です。
脳や脊髄などの上位運動ニューロンが障害されたときに出現します。
【選択肢別解説】
1:× 筋強直性ジストロフィーは筋の疾患で、握った手をすぐに開けないミオトニア(筋強直)がみられます。
上位運動ニューロンの障害ではないため、痙縮は起こりません。
2:× Guillain-Barré 症候群は、末梢神経の急性の脱髄性疾患です。
腱反射が低下・消失する弛緩性麻痺となり、痙縮は起こりません。
3:× 多発性筋炎は、骨格筋に炎症が起こる筋疾患です。
近位筋の筋力低下を示しますが、痙縮は起こりません。
4:○ 多発性硬化症は、脳や脊髄などの中枢神経に脱髄が起こる疾患です。
錐体路が障害されると上位運動ニューロン障害となり、痙縮が出現します。
5:× 腕神経叢麻痺は、頸部から上肢へ向かう末梢神経の束が障害される状態です。
下位運動ニューロンの障害で弛緩性麻痺となり、痙縮は起こりません。
【ポイント】
上位運動ニューロン障害では、痙縮、腱反射亢進、病的反射(Babinski 反射)がみられます。
下位運動ニューロン障害や筋疾患では、弛緩性麻痺と腱反射の低下がみられます。