42 歳の女性。
統合失調症。
定期的に訪問看護を受けながら社会生活ができている。
服薬が不規則になったり、強いストレス状況下で時折幻聴があるが、ある程度は対処できている。
本人は、一般就労を希望しており、訪問看護と外来作業療法で支援することになった。
訪問看護師からの情報では、本人の部屋には服や食器が散乱しているとのことであった。
開始当初の作業療法士の対応で最も優先すべきなのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
本例は訪問看護を受けながら地域で生活でき、幻聴にもある程度対処できている統合失調症の女性です。
一般就労の希望に向けた外来作業療法を始める段階で、まず必要なのは本人との信頼関係です。
【選択肢別解説】
1:× 部屋の散乱は気になる点ですが、関係ができる前に生活に踏み込むと、本人が拒否感を抱きやすくなります。
整理整頓は、本人の目標とつなげて後から取り組む課題です。
2:○ 本人の興味や関心を知ることで、就労に向けた動機づけの手がかりが得られます。
本人の思いを尊重する姿勢は、信頼関係を築く基盤になります。
開始当初に最も優先すべき対応です。
3:× 規則的な服薬は大切ですが、開始当初から指導を前面に出すと、本人は管理されていると感じやすくなります。
服薬の支援は、訪問看護と連携しながら関係づくりの後に進めます。
4:× 幻聴はストレス下で時折みられる程度で、本人が対処できています。
入院を勧める状態ではなく、地域生活を続けることを支援します。
5:× 作業療法士の私生活を積極的に話すことは、治療関係の境界をあいまいにします。
専門職として適切な距離を保つことが大切です。
【ポイント】
地域で暮らす統合失調症の人への支援は、本人の希望と興味を出発点にします。
指導や管理を優先せず、まず信頼関係を築きましょう。