8 歳の女児。
部屋の整理整頓が苦手で物をよくなくす。
学校では忘れ物が多く、 授業中もじっと座っていることができない。
同級生に対しておせっかいであり、余計な一言が多く、けんかが絶えない。
学級担任の勧めで、両親に付き添われ精神科を受診し、外来作業療法が開始された。
この児に予想される作業療法中の行動の特徴はどれか。
正答3
解説
正解は3です。
整理整頓が苦手で忘れ物が多いのは不注意、じっと座っていられないのは多動の症状です。
おせっかいで余計な一言が多いのは、思いついたことをすぐ行動に移す衝動性の表れです。
これらは注意欠如・多動症(ADHD)の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 過呼吸は、強い不安や緊張で呼吸が速くなる状態で、不安症などでみられます。
ADHD に特徴的な行動ではありません。
2:× 活動性に日内変動があり、朝に調子が悪いのは、うつ病でよくみられる特徴です。
ADHD の多動は時間帯を問わずみられます。
3:○ ADHD の衝動性は、待つことの苦手さとして現れます。
作業療法の集団場面で順番を待てずに割り込むなどの行動が予想されます。
4:× 長時間の手洗いは、汚れへの不安から確認や洗浄を繰り返す強迫症の症状です。
ADHD の行動特徴ではありません。
5:× 頻回のまばたきは、運動チックの代表的な症状です。
チック症でみられるもので、ADHD に特徴的な行動ではありません。
【ポイント】
ADHD の3症状は、不注意・多動性・衝動性です。
作業療法では、課題を短く区切る、ルールを目に見える形で示すなどの環境調整が有効です。