23 歳の女性。
パーソナリティ障害。
高校生のころから、わざとらしい言動や芝居がかった振る舞いで、たびたび友達と喧嘩になっていた。
高校卒業後は、対人関係のトラブルで仕事が長続きせず、職を転々とした。
最近、感情が不安定で、派手な外観や見栄を張るような言動が目立ち、無断外泊を繰り返すため、母親に連れられて精神科を受診した。
情緒の安定を目的に作業療法が処方された。
作業療法場面で予想される行動特徴はどれか。
正答1
解説
正解は1です。
芝居がかった振る舞い、派手な外見、見栄を張る言動、不安定な感情は、演技性パーソナリティ障害の特徴です。
この障害の人は、他者の注目を集めようとし、周囲の影響を受けやすい傾向があります。
【選択肢別解説】
1:○ 演技性パーソナリティ障害では、他者や状況に影響されやすい被暗示性の強さが特徴の一つです。
作業療法場面でも、周囲の意見や雰囲気に流されて意見や行動が変わりやすいと予想されます。
2:× 単独での活動を好むのは、他者との関係に関心が乏しいシゾイド(統合失調質)パーソナリティ障害の特徴です。
演技性パーソナリティ障害の人は、むしろ注目の集まる場を好みます。
3:× 平板化した感情表出は、統合失調症の陰性症状などでみられます。
本例のように感情表出が大げさで移ろいやすい状態とは逆です。
4:× 過度に他者に頼り、世話をされたがるのは依存性パーソナリティ障害の特徴です。
演技性パーソナリティ障害で中心となるのは、依存ではなく注目を求める行動です。
5:× 作業工程の細部へのこだわりは、強迫性パーソナリティ障害の特徴です。
演技性パーソナリティ障害では、印象的で細部に欠ける言動が目立ちます。
【ポイント】
演技性パーソナリティ障害は、注目を求める言動、浅く変わりやすい感情、被暗示性の高さが特徴です。
作業療法では、一貫した態度で接し、注目を得るための行動に振り回されないことが大切です。