正答4
解説
正解は4です。
病理学では、細胞や組織の変化を、萎縮・変性・壊死などの退行性病変と、肥大・過形成・化生などの進行性病変に分けます。
このうち、癌の前段階となる病変を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 萎縮は、一度正常な大きさに発育した臓器や細胞が小さくなる退行性病変です。
前癌病変ではありません。
2:× 肥大は、個々の細胞が大きくなって臓器が大きくなる進行性病変です。
運動による筋肥大のように可逆的な適応で、前癌病変ではありません。
3:× 変性は、代謝の異常で細胞内外に異常な物質がたまる退行性病変です。
前癌病変ではありません。
4:○ 異形成は、細胞の形や大きさの不ぞろい、核の異型、配列の乱れを示す進行性病変です。
子宮頸部の異形成のように、進行すると癌になりうる前癌病変です。
5:× アポトーシスは、遺伝子に制御された細胞の自然な死(プログラム細胞死)です。
不要な細胞を除く生理的なしくみで、前癌病変ではありません。
【ポイント】
異形成は前癌病変、化生(扁平上皮化生など)は異形成の土台になりうる変化として出題されます。
子宮頸部の異形成は軽度・中等度・高度に分けられます。