正答3
解説
正解は3です。
この問題は生じにくいものを選ぶので、○ が答え(抗コリン薬の作用で生じにくい症状)です。
抗コリン薬は、アセチルコリンのムスカリン受容体への作用を遮断し、副交感神経の働きを抑えます。
Parkinson病の治療薬や過活動膀胱の治療薬として使われ、副作用に注意が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 副交感神経は膀胱を収縮させて排尿を促します。
抗コリン薬でこれが抑えられると、尿が出にくくなり尿閉が生じやすくなります。
2:× 副交感神経は腸の蠕動を促します。
抗コリン薬で腸の動きが抑えられ、便秘が生じやすくなります。
3:○ 副交感神経は唾液の分泌を促します。
抗コリン薬では唾液が減って口渇が生じるため、よだれが出る流涎はむしろ生じにくくなります。
4:× 抗コリン薬は脳内のアセチルコリンの働きも抑えるため、特に高齢者でせん妄や認知機能の低下が生じやすくなります。
5:× 抗コリン薬では、目のピントが合いにくくなる調節障害や中枢神経への作用により、めまいやふらつきが生じることがあります。
【ポイント】
抗コリン薬の副作用は、口渇、便秘、尿閉、散瞳・眼圧上昇、頻脈、せん妄などです。
閉塞隅角緑内障や前立腺肥大症の患者には慎重に使う必要があります。