58 歳の女性。
関節リウマチ。
Steinbrocker の stage Ⅱ、class 2。
この患者の日常生活活動(別冊No.1)を別に示す。
正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
SteinbrockerのstageⅡは骨萎縮はあるが関節変形のない段階、class 2は多少の制限はあるが通常の活動が可能な段階です。
関節リウマチでは、手指の小さな関節に負担をかけず、大きな関節や手掌全体で荷重を分散させる関節保護の原則に沿った動作が正しい動作です。
【選択肢別解説】
1:× ①は右手の指先で蓋をつまんで回して閉めています。
指先でつまんでひねる動作はMP関節(中手指節関節)に負担をかけ、尺側偏位を助長します。
蓋は手掌全体で押さえて回すようにします。
2:○ ②は椀を指でつままず、手掌全体の上に載せて保持しています。
荷重が手掌に分散し、手指の関節に負担がかからないため、関節保護の原則に合っています。
3:× ③は両手で雑巾を握ってねじっています。
強い握りとひねりは手関節と手指に大きな負担をかけ、尺側偏位を助長します。
雑巾は蛇口に巻きつけて絞るか、手掌で押して水を切るようにします。
4:× ④は通常のはさみの輪に指を入れて開閉しています。
母指と指の強いつまみ動作が繰り返されるため、手指の関節に負担がかかります。
ばね付きの自助具はさみを用います。
5:× ⑤は重いポットの取っ手を片手の指で握って持っています。
指に荷重が集中し、尺側偏位を助長します。
両手でポットの本体を支えるか、軽い容器を使うようにします。
【ポイント】
関節保護の原則は、小関節より大関節を使う、片手より両手を使う、強い握り・つまみ・ひねりを避ける、の3点です。
手指を尺側へ押しやる動作(ひねる・横から握る)は尺側偏位を進めるため避けます。