正答3
解説
正解は3です。
Daniels らの徒手筋力テストの段階3は、重力に抗して全可動域を動かせるかを、規定の抗重力肢位で確かめる検査です。
図の肢位が各運動の段階3の検査肢位と一致しているかを判断します。
【選択肢別解説】
1:× 図1は腹臥位で、検査側の上肢が台の上に置かれたままの肢位です。
段階3の肩関節水平外転は、腹臥位で肩90°外転位とし、前腕を台の端から垂らした状態から上腕を天井方向へ持ち上げて行います。
図の肢位はこの規定と一致しません。
2:× 図2は背臥位で、両下肢を伸ばして足部まで台の上に置いた肢位です。
段階3以上の足関節底屈は、立位で片脚のつま先立ち(踵上げ)を行わせて判定します。
背臥位では重力に抗した底屈になりません。
3:○ 図3は腹臥位で、上肢を内旋・内転して手背を腰の上に置き、その手を背中から持ち上げさせる肢位です。
これは菱形筋による肩甲骨内転と下方回旋の段階3の検査肢位として正しいものです。
検査者は肩甲骨の動きを触診しながら観察します。
4:× 図4は前腕を空中で保持し、母指が上を向いた回内外中間位に近い肢位で手関節を動かしています。
段階3の手関節屈曲は、前腕を回外位で台に置き、手掌を上に向けて重力に抗して手関節を屈曲させます。
図の肢位では重力の影響が除かれた方向の運動となり、規定と一致しません。
5:× 図5は背臥位で下肢を上方へ挙上した肢位です。
段階3の股関節内旋は、端座位で下腿を台の端から垂らし、下腿(足部)を外側へ振り出すように動かして行います。
図の肢位は規定と異なります。
【ポイント】
段階3の検査は「どの肢位なら重力に抗した運動になるか」を考えると整理できます。
菱形筋は手背を腰に置いて持ち上げる、足関節底屈は立位の片脚踵上げ、股関節回旋は端座位と覚えておきましょう。