32歳の女性。
8歳の娘が担任の先生の勧めで1週前に精神科を受診し、注意欠如・多動性障害と診断を受けた。
放課後等デイサービスを利用することになり、作業療法士がこの女性と面接したところ「集中力が続かないし、物忘れもひどかったけど、まさか自分の子どもが障害児なんて思っておらずいつも叱っていた。
お友達ともうまくいっていない状況が続いており、とても心配していた。
これからどうしたら良いでしょうか」と話す。
この時の作業療法士の対応で最も適切なのはどれか。
正答5
解説
正解は5です。
娘が注意欠如・多動性障害(ADHD)と診断されたばかりで、母親は自責の念と将来への不安を抱えています。
初回の面接では、まず母親の気持ちを受け止めて信頼関係をつくることが優先です。
【選択肢別解説】
1:× これまでの対応の誤りを指摘すると、母親の自責感を強めてしまいます。
関係づくりの段階では避けるべきです。
2:× 障害の特徴の説明は必要ですが、不安が強い時点で解説を優先すると気持ちが置き去りになります。
まず不安を受け止めてから伝えるのが順序です。
3:× 他の親との交流は役立つことがありますが、診断直後の初回面接で行う対応ではありません。
本人の希望を確認してから検討します。
4:× 障害は改善すると断言するのは根拠のない保証です。
見通しは個人差が大きく、誤った期待を抱かせるおそれがあります。
5:○ 母親の不安を受け止めることで、安心して相談できる関係が生まれます。
家族支援はこの信頼関係を土台に進めていくため、最も適切です。
【ポイント】
診断直後の家族面接では「受容と共感」が最優先です。
情報提供や他の家族の紹介は、関係ができてから段階的に行います。