16歳の男子。
高校に進学したが友人関係のトラブルが続き不登校となった。
校医に相談し精神科を受診したところ、対人関係技能の低さ、こだわりの強さ、感覚過敏などを指摘され、作業療法に参加することとなった。
この患者でみられる行動の特徴として正しいのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
対人関係技能の低さ、こだわりの強さ、感覚過敏の指摘から、自閉スペクトラム症が考えられる男子の事例です。
自閉スペクトラム症では、言葉を字義どおりに受け取り、暗黙の意味を読み取りにくいことが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 相手に気を遣い過ぎるのは、対人緊張の強い人や回避的な傾向の人にみられる特徴です。
自閉スペクトラム症では相手の気持ちを推し量ること自体が苦手です。
2:○ 本音と建前の区別ができないのは、言外の意図や社会的な文脈を読み取りにくい特性によります。
自閉スペクトラム症の典型的な行動特徴です。
3:× 葛藤に満ちた不安定な対人関係は、境界性パーソナリティ障害の特徴です。
4:× 他者の関心を集めようとするのは、演技性パーソナリティ障害の特徴です。
5:× 否定的評価を受ける状況を避けようとするのは、回避性パーソナリティ障害の特徴です。
【ポイント】
自閉スペクトラム症は「社会的コミュニケーションの障害」と「限定された反復的な行動・こだわり・感覚の偏り」が二本柱です。
パーソナリティ障害の対人特徴と混同しないように整理しましょう。