正答2
解説
正解は2です。
器質性精神障害は、脳の損傷や病気(脳血管障害・頭部外傷・脳炎など)によって起こる精神障害です。
急性期には意識障害を背景とした症状、慢性期には認知症や性格変化などの持続的な症状が中心になります。
【選択肢別解説】
1:× 失語は、言語野が障害されたときに起こる高次脳機能障害です。
病変の場所によって起こる局所症状であり、急性期に最もよくみられる精神症状ではありません。
2:○ せん妄は、軽い意識混濁に、注意障害・幻覚・興奮・見当識障害などが加わった状態です。
急に始まり、症状が1日の中で変動するのが特徴で、器質性精神障害の急性期に最も多くみられます。
3:× 知能低下は、脳の障害が持続した結果として慢性期にみられる症状です。
急性期の代表的な症状ではありません。
4:× 性格変化は、前頭葉の障害などで慢性期にみられる症状です。
急性期の代表的な症状ではありません。
5:× 健忘症候群(Korsakoff症候群など)は、意識が保たれた状態での記憶障害です。
主に慢性期に持続する症状で、急性期の代表ではありません。
【ポイント】
器質性精神障害は、急性期に意識障害(せん妄)、慢性期に認知症・性格変化・健忘症候群が中心になると整理しましょう。
せん妄は夜間に悪化しやすく、環境調整と原因の治療が対応の基本です。