正答
解説
本問は採点除外(厚生労働省により採点除外)です。
厚生労働省が公表した理由は「選択肢に誤りがあり、正解が得られないため」です。
妊娠・出産の生理について正しいものを選ぶ問題ですが、5つの選択肢のいずれも正しい記述とはいえません。
どの肢の誤りが除外の理由になったかまでは公表されていません。
【選択肢別解説】
1:× 受精卵は着床する前から細胞分裂(卵割)を繰り返します。
受精後およそ1週間で胚盤胞となって子宮内膜に着床するので、着床してから分裂を始めるのではありません。
2:× 胎盤は、着床した胚の栄養膜(絨毛膜)と子宮内膜(脱落膜)からつくられます。
着床前の胚盤胞にも、のちに胎盤の胎児側をつくる栄養膜はありますが、絨毛ができて胎盤が形づくられ始めるのは着床後です。
3:× 胎盤では、母体の血液と胎児の血液は絨毛の膜で隔てられています。
物質やガスの交換は膜を介して行われ、両者の血液は混ざりません。
4:× 妊娠中はエストロゲンの作用でプロラクチンの分泌は増加します。
乳汁の分泌が抑えられるのは、エストロゲンとプロゲステロンが乳腺への作用を抑えるためです。
5:× 分娩が始まると、子宮頸部や腟が伸ばされる刺激でオキシトシンの分泌は増加します。
オキシトシンは子宮の収縮を強め、分娩を進めます。
【ポイント】
妊娠中はプロラクチンが増えても、胎盤由来のエストロゲンとプロゲステロンが乳汁分泌を抑えます。
分娩後に胎盤が出ると、これらのホルモンが急に減り、乳汁分泌が始まります。