正答4
解説
正解は4です。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者は、上肢を挙上し続ける動作、腹部を圧迫する前かがみの姿勢、息を止めて力む動作で息切れが強くなります。
ADL指導では、これらの動作を避ける方法や環境に変えることが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 両手を頭の上に挙げ続けると、呼吸を助ける頸部・肩の筋が使えなくなり、息切れが強まります。
正しくは、片手ずつ交互に洗う、肘を台について行うなどの工夫をします。
2:× 床に座って靴下をはくと、体を深く曲げて腹部が圧迫され、横隔膜が動きにくくなります。
正しくは、椅子に座って足を組むなど、腹部を圧迫しない姿勢で行います。
3:× 立位でズボンをはくと、片脚立ちでバランスをとる負担が大きく、エネルギーの消費が増えます。
正しくは、椅子に座って行います。
4:○ 和式トイレでは深くしゃがむため腹部が圧迫され、立ち上がりにも大きな力が必要です。
洋式トイレに変更すると、腹部の圧迫と力みが減り、息切れを軽減できます。
5:× かぶり型シャツは、両腕を挙げて頭からかぶるため息切れが強まり、顔がふさがって呼吸もしにくくなります。
前開きシャツの方が息切れを起こしにくい衣服です。
【ポイント】
COPDのADL指導は「上肢挙上を避ける」「腹部を圧迫しない」「息こらえをしない」「動作は呼気に合わせてゆっくり」が原則です。