63 歳の女性。
主婦。
関節リウマチ。
発症後半年が経過した。
Steinbrocker のステージⅡ、クラス2。
料理など家事全般を好み、熱心に行ってきた。
立ち仕事が多く、最近膝痛が出現した。
この患者に対する作業療法の留意点で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
Steinbrockerのステージは関節破壊の進行度、クラスは日常生活の機能障害の程度を示します。
ステージⅡは骨萎縮があっても関節の変形がない段階、クラス2は多少の制限はあるが通常の活動が可能な状態です。
この時期は関節保護をしながら筋力と可動域を維持することが作業療法の原則です。
【選択肢別解説】
1:× 膝を伸展位で固定すると、筋萎縮や関節拘縮を招きます。
ステージⅡで変形のない段階では、固定ではなく関節保護と運動の継続が必要です。
2:× 片手でフライパンを持つと、手関節や手指の小さな関節に大きな負担がかかります。
関節保護の原則では、両手で持つ、軽い調理器具を使うなど負担を分散させます。
3:× 家事を一度にまとめて行うと、関節への負担と疲労が集中します。
正しくは、作業を小分けにして間に休憩を入れるよう指導します。
4:○ 等尺性収縮運動は関節を動かさずに筋力を高められます。
関節面への摩擦や負担が少ないため、炎症のある関節リウマチの筋力強化に適しています。
5:× 最終域感を超える可動域訓練は、関節包や靱帯を傷め、炎症を悪化させます。
正しくは、痛みのない範囲で愛護的に可動域を維持します。
【ポイント】
関節リウマチの作業療法は、関節保護・エネルギー節約・等尺性運動が三本柱です。
「大きな関節を使う」「両手で負担を分散」「休憩をはさむ」を具体例とともに覚えましょう。