正解を2つ選んでください。
正答2・5
解説
正解は2と5です。
段階1・0は、運動が起こらないか、起こってもわずかなため、筋収縮の有無を触診で判定する段階です。
重力の影響を除いた肢位で上肢などを検者が支え、目的の筋の筋腹や腱の上を正しく触れているかが判断の根拠です。
【選択肢別解説】
1:× 図1は背臥位で、検者の手が側腹部から胸郭の外側に当てられています。
腹直筋の段階1・0では、頭部を持ち上げる・咳をするよう指示し、白線の両側で腹直筋の収縮を触知します。
図の触診部位は腹斜筋群の位置に近く、腹直筋の検査として一致しません。
2:○ 図2は座位で、検者が患者の上肢を前方挙上位に支え、もう一方の手で側胸部を触れています。
前鋸筋の段階1・0では、上肢を支えた状態で、肩甲骨下角の前方の中腋窩線付近の肋骨上で収縮を触知します。
図の肢位と触診部位はこの方法に一致します。
3:× 図3は腹臥位で上肢を台の縁から下垂させ、背部を触れています。
これは段階3以上の抗重力の検査で用いる腹臥位の開始肢位です。
僧帽筋中部線維の段階1・0は、座位で上肢を台の上に支持した肢位で、肩甲棘と脊柱の間の線維を触診して行います。
4:× 図4は腹臥位で肩関節を外転し、前腕を台の縁から垂らした肢位です。
これは上腕三頭筋の段階5〜3で肘を伸展させる抗重力の検査肢位です。
段階1・0では検者が上肢を支えて重力の影響を除き、肘頭のすぐ近位で上腕三頭筋の腱や筋腹の収縮を触知します。
5:○ 図5は前腕回内位で手を台上に置き、検者が手関節背側の母指側を指で触れています。
長橈側手根伸筋の段階1・0では、第2中手骨底へ向かう腱を手関節背側の橈側で触知します。
図の触診部位はこの腱の位置と一致します。
【ポイント】
段階1・0の検査は「重力を除いた支持肢位」と「筋腹・腱の正確な触診部位」の2点で判断します。
段階3以上の検査肢位(腹臥位で上肢を台から垂らすなど)と区別して覚えましょう。