正答3
解説
正解は3です。
膝蓋骨の形態と、膝関節の運動に伴う膝蓋骨の働きを問う問題です。
膝蓋骨は大腿四頭筋腱の中にある人体最大の種子骨で、伸展機構の要となる骨です。
【選択肢別解説】
1:× 膝蓋骨の関節面は、外側面の方が内側面より広くなっています。
大腿骨の外側顆が前方へ大きく張り出していることに対応した形です。
2:× 膝関節伸展位では、膝蓋骨は大腿骨の溝から浮いた位置にあり、左右に動かしやすくなっています。
屈曲位では大腿骨の溝にはまり込み、可動性は低くなります。
3:○ 膝蓋骨は大腿四頭筋の力の作用線を関節の回転中心から遠ざけ、モーメントアーム(てこの腕)を長くします。
そのため、同じ筋力でも大きな伸展トルクを生み出せ、伸筋の作用効率が高まります。
4:× 膝関節を屈曲すると、膝蓋骨は膝蓋靱帯に引かれて下方へ移動します。
上方に引かれるのは伸展のときです。
5:× 膝関節の伸展に伴い、膝蓋骨と大腿骨の接触面は膝蓋骨の下方へ移動します。
屈曲が深くなるにつれて、接触面は膝蓋骨の上方へ移動します。
【ポイント】
膝蓋骨を摘出すると、膝伸展筋力が大きく低下します。
伸展位では動きやすく、屈曲位では大腿骨の溝にはまって安定する、と覚えましょう。