正答5
解説
正解は5です。
乳癌患者のリハビリテーションにおける運動療法の考え方を問う問題です。
がん患者に対する運動療法は、治療中であっても安全に実施でき、倦怠感や不安の軽減に有効とされています。
【選択肢別解説】
1:× がんに関連する倦怠感は、適度な運動によって軽減することが示されています。
倦怠感があることは、運動療法を行わない理由にはなりません。
2:× 術後早期から肩関節を大きく動かすと、創部の治癒遅延や漿液腫(リンパ液の貯留)が増えるおそれがあります。
ドレーンが抜けるまでは屈曲・外転を90°程度までにとどめ、その後に可動域を広げていきます。
3:× 遠隔転移があっても、運動療法は一律に禁忌ではありません。
骨転移の部位や病的骨折の危険を評価し、負荷を調整して実施します。
4:× 不安感は運動療法によって軽減することが期待できます。
不安があることを理由に運動療法を中止する必要はありません。
5:○ 放射線治療中の有酸素運動は、倦怠感や貧血などの有害反応を軽減する効果が報告されています。
治療中も可能な範囲で運動を続けることが勧められています。
【ポイント】
がんのリハビリテーションでは「治療中でも運動は有益」が基本です。
乳癌術後の肩の運動は、ドレーン抜去前は90°程度まで、抜去後に段階的に拡大、と覚えておきましょう。