正答5
解説
正解は5です。
最終域感(end feel)は、関節を他動的に最終域まで動かしたときに感じる抵抗の性質です。
正常な最終域感には、軟部組織性、結合組織性(筋性・関節包性・靱帯性)、骨性があります。
【選択肢別解説】
1:× 虚性の最終域感は、痛みのために患者が動きを止めてしまい、組織の抵抗を感じる前に止まるものです。
急性の滑液包炎などでみられる異常な最終域感です。
2:× 筋性の最終域感は、筋が伸張されて止まる弾力のある抵抗です。
膝を伸ばしたまま股関節を屈曲したとき(ハムストリングスの伸張)などでみられます。
3:× 骨性の最終域感は、骨と骨がぶつかって急に止まる硬い抵抗です。
肘関節の伸展(肘頭が肘頭窩に当たる)が代表例です。
4:× 靱帯性の最終域感は、靱帯が緊張して止まる硬めの抵抗です。
膝関節では伸展の最終域でみられます。
5:○ 膝関節を屈曲すると、大腿後面と下腿後面の筋や軟部組織どうしが接触して止まります。
柔らかい抵抗で止まる軟部組織性の最終域感です。
【ポイント】
正常な最終域感の代表例は「膝屈曲=軟部組織性」「肘伸展=骨性」「股屈曲(膝伸展位)=筋性」です。
本来と異なる最終域感を感じたら、関節の病的な変化を疑います。