51歳の女性。
パート勤務。
職場で突然、動悸がして息苦しくなり口をパクパク開けて過呼吸となった。
「出勤するとまた発作が起こりそうだ」と言って自宅に閉じこもっている。
この患者の症状で考えられるのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
本例は突然の動悸と息苦しさ、過呼吸の発作を起こしました。
その後は「また発作が起こりそうだ」という予期不安から、出勤を避けて自宅に閉じこもっています。
予期しないパニック発作と予期不安、回避行動の組合せから、パニック障害が考えられます。
【選択肢別解説】
1:× 適応障害は、明らかなストレス因に反応して抑うつや不安などが生じるものです。
本例には特定のストレス因の記載がなく、突然の発作が中心です。
2:× 身体化障害は、多くの身体症状を長期間にわたり繰り返し訴えるものです。
本例は一回の発作とその予期不安が中心であり当てはまりません。
3:× 解離性昏迷は、強いストレスの後に外界の刺激にほとんど反応しなくなる状態です。
本例は意思疎通ができており昏迷ではありません。
4:○ パニック障害は、動悸、呼吸困難、過呼吸などのパニック発作を繰り返し、次の発作への予期不安をもつ障害です。
発作が起きた場所を避ける回避行動も特徴で、本例に一致します。
5:× 急性ストレス反応は、非常に強い出来事の直後に起こり、通常は数時間から数日でおさまります。
本例には誘因となる出来事の記載がありません。
【ポイント】
パニック障害の三つの特徴は「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖(回避行動)」です。
治療では薬物療法と認知行動療法が用いられます。