正答4
解説
正解は4です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
重症熱傷では、皮膚の障害だけでなく、循環・呼吸・消化管など全身に影響が及びます。
特に受傷直後は血管の透過性が高まり、血漿が血管の外へ大量に漏れ出して、熱傷ショックが起こりやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× 重症熱傷では、ショックによる腸管の血流低下や全身の炎症反応で、腸の動きが止まる麻痺性イレウスが起こりやすくなります。
正しい記述です。
2:× 重症熱傷では、強いストレスと胃粘膜の血流低下により、Curling潰瘍とよばれる胃十二指腸潰瘍が起こりやすくなります。
正しい記述です。
3:× 気道熱傷では、喉頭や気道の粘膜がむくんで気道が狭くなり、窒息の危険が高まります。
早期の気管挿管が必要になることもあり、正しい記述です。
4:○ 熱傷深度が深くなると、痛みを感じる皮膚の神経終末まで壊れるため、痛みはむしろ弱くなります。
最も痛みが強いのは浅達性Ⅱ度熱傷で、Ⅲ度熱傷では痛みを感じにくいため、この記述は誤りです。
5:× 受傷直後は、血管の透過性が高まって血漿が血管外へ漏れ出すため、循環血液量が減少します。
正しい記述です。
【ポイント】
熱傷の痛みは浅達性Ⅱ度で最も強く、Ⅲ度ではほとんど感じません。
重症熱傷の急性期は輸液によるショックの管理が最優先で、作業療法では早期から拘縮を予防する肢位をとります。