正答5
解説
正解は5です。
手指の皮膚潰瘍は、指先の血流が不足して組織が傷むことで起こります。
寒冷や緊張で手指の動脈が強く収縮するRaynaud現象を高率に伴い、末梢の小さな血管そのものも障害される疾患で起こりやすくなります。
【選択肢別解説】
1:× Guillain-Barré症候群は、感染の後に末梢神経の髄鞘が障害される疾患です。
四肢の弛緩性麻痺が主な症状で、手指の血行障害は起こしません。
2:× Sjögren症候群は、涙腺や唾液腺が障害され、目や口の乾燥が主な症状となる自己免疫疾患です。
Raynaud現象を伴うこともありますが、手指の潰瘍は特徴的ではありません。
3:× Basedow病は甲状腺機能亢進症で、動悸・体重減少・手指のふるえ・眼球突出などが主な症状です。
手指の血行障害による潰瘍は起こしません。
4:× Behçet病は、口腔内のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、ぶどう膜炎、皮膚症状を主な症状とする疾患です。
潰瘍は主に粘膜にでき、手指の血行障害によるものではありません。
5:○ 強皮症(全身性強皮症)は大多数の患者でRaynaud現象を伴い、皮膚の硬化と末梢の小血管の障害が進みます。
指先の血流が不足し、指尖潰瘍を生じやすくなります。
【ポイント】
強皮症の手は、Raynaud現象、皮膚硬化による手指の屈曲拘縮、指尖潰瘍が特徴です。
作業療法では、保温と皮膚の保護、手指の可動域の維持を重視します。