正答4
解説
正解は4です。
心不全では、心臓のポンプ機能が低下して肺に血液がうっ滞し(肺うっ血)、呼吸困難が起こります。
横になると症状が強くなり、体を起こすと楽になるのが特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 下顎呼吸は、下あごを動かしてあえぐように行う呼吸です。
死が近い時期にみられる呼吸で、心不全に特徴的なものではありません。
2:× 陥没呼吸は、吸気時に胸骨の上や肋骨の間がへこむ呼吸です。
気道の閉塞や乳幼児の呼吸障害でみられ、心不全に特徴的なものではありません。
3:× 奇異呼吸は、吸気時に胸壁の一部がへこみ、呼気時にふくらむ呼吸です。
多発肋骨骨折によるフレイルチェストなどでみられ、心不全に特徴的なものではありません。
4:○ 起座呼吸は、横になると呼吸が苦しくなり、座ったり上体を起こしたりすると楽になる状態です。
上体を起こすと下半身からの静脈還流が減り、肺うっ血が軽くなるためで、左心不全に特徴的です。
5:× 鼻翼呼吸は、吸気時に鼻翼が広がる呼吸です。
重い呼吸困難全般でみられる徴候で、心不全に特徴的なものではありません。
【ポイント】
左心不全の症状は、労作時の息切れ、起座呼吸、夜間発作性呼吸困難などの肺うっ血症状です。
右心不全では、下腿の浮腫・頸静脈怒張・肝腫大など体循環のうっ血症状が出ます。