正答4
解説
正解は4です。
免疫グロブリンは、2本のH鎖(重鎖)と2本のL鎖(軽鎖)がジスルフィド結合でつながったY字形の分子です。
各鎖のN末端側に抗原と結合する可変部、C末端側に定常部があります。
蛋白分解酵素のパパインで処理すると、2つのFabと1つのFcに切断されます。
【選択肢別解説】
1:× 抗原と抗体の結合は共有結合ではなく、水素結合、静電結合、疎水結合などの非共有結合によります。
そのため結合は可逆的です。
2:× H鎖の可変部はC末端側ではなく、N末端側にあります。
C末端側には定常部があります。
3:× L鎖の定常部ドメインは2つではなく、1つです。
L鎖は可変部ドメイン1つと定常部ドメイン1つからなります。
4:○ パパインはヒンジ部より上で切断し、抗原結合部位を1つずつもつFabを2つと、Fcを1つ生じます。
5:× 免疫グロブリンのクラスはL鎖のイディオタイプではなく、H鎖の定常部の種類(アイソタイプ)で決まります。
イディオタイプは可変部の個別の抗原性を指します。
【ポイント】
ペプシンで処理すると、2つのFabがつながったF(ab')2が得られます。
H鎖の定常部はγ、μ、α、δ、εの5種類で、それぞれIgG、IgM、IgA、IgD、IgEに対応します。