正答4
解説
正解は4です。
ヒトパピローマウイルス〈HPV〉は皮膚や粘膜に感染するDNAウイルスです。
16型や18型などの高リスク型HPVの持続感染は、子宮頸癌の主な原因となります。
HPVのE6蛋白とE7蛋白が、がん抑制蛋白のp53とRBを不活化して発癌に関わります。
【選択肢別解説】
1:× 胃癌の主な原因はヘリコバクター・ピロリの感染です。
一部はエプスタイン・バールウイルスが関与しますが、HPVは関与しません。
2:× 肝臓癌の主な原因はB型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの持続感染です。
HPVは関与しません。
3:× 膀胱癌の主な危険因子は喫煙や芳香族アミンなどの化学物質です。
HPVは主な原因ではありません。
4:○ 子宮頸癌のほとんどに高リスク型HPVの感染が関わっています。
HPVワクチンと子宮頸部細胞診による検診で予防が可能です。
5:× 子宮体癌の主な危険因子は、エストロゲンへの長期間の曝露や肥満です。
HPVは関与しません。
【ポイント】
HPVは子宮頸癌のほか、中咽頭癌、肛門癌、陰茎癌にも関与します。
細胞診では、HPV感染を示すコイロサイト(核周囲が大きく抜けた細胞)が特徴です。