正答4
解説
正解は4です。
図のH-E染色標本では、大小さまざまな円形から楕円形の袋状構造(濾胞)が一面に並んでいます。
濾胞の内腔は、均質なピンク色の物質(コロイド)で満たされています。
濾胞の壁は、扁平から立方状の一層の上皮細胞で囲まれています。
濾胞の間には少量の間質と毛細血管がみられます。
【選択肢別解説】
1:× 汗腺は、細い腺管が皮膚の真皮深部でとぐろを巻いた構造です。
コロイドを入れた大きな濾胞は作りません。
2:× 胸腺は、リンパ球が密に集まった皮質と、ハッサル小体を含む髄質からなります。
濾胞とコロイドはみられません。
3:× 乳腺は、小葉内の腺房と乳管が脂肪組織の中に分布する構造です。
コロイドを入れた濾胞はみられません。
4:○ 濾胞上皮に囲まれ、内腔がコロイドで満たされた濾胞が多数並ぶ像は、甲状腺の典型的な組織像です。
コロイドには甲状腺ホルモンの前駆体であるサイログロブリンが蓄えられています。
5:× 唾液腺は、漿液腺や粘液腺の腺房と導管が集まった構造です。
腺房の内腔は狭く、コロイドを入れた大きな濾胞はみられません。
【ポイント】
甲状腺の組織は「濾胞・コロイド・濾胞上皮」の3点で判定します。
濾胞の間には、カルシトニンを分泌する傍濾胞細胞(C細胞)が存在します。