正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
図は覚醒時の脳波で、時間とともに状態が変化する部分を含んでいます。
前頭極部のFp1-A1とFp2-A2に、大きくゆるやかな振れが2か所みられます。
この振れは前頭部で最も大きく、後方の誘導に向かって小さくなっています。
2回目の振れの直後から、後頭部のO1-A1とO2-A2に規則正しい律動波が目立って出現しています。
この律動は1秒間におよそ10個程度の波で、α波に当たります。
【選択肢別解説】
1:○ 閉眼直後から後頭部優位に約10Hzの規則的な律動波が出ています。
これは安静閉眼時に出現するα波です。
2:○ 前頭極部に限局して大きく振れる波形は、まばたきによる眼球運動のアーチファクトである瞬目です。
眼球が動くと角膜側が陽性の電位を持つため、前頭極部に大きな電位変化が記録されます。
3:× 紡錘波は睡眠段階2で中心部優位に出現する12〜14Hz程度の律動です。
本図は覚醒時の記録で、紡錘波はみられません。
4:× 徐波群発は、θ波やδ波などの遅い波がまとまって出現する所見です。
本図にはそのような群発はみられません。
5:× 高振幅速波は、β波帯域の速い波が高振幅で出現する所見です。
薬剤の影響などでみられますが、本図にはみられません。
【ポイント】
α波は閉眼で出現し、開眼で抑制されます(α波減衰)。
瞬目アーチファクトは前頭極部(Fp1・Fp2)に最大の振れとして記録される点で判別します。