正答5
解説
正解は5です。
図の構造物を、無染色像とSternheimer染色像の両方から判定する問題です。
無染色標本(A)では、幅の広い円柱が均質で厚みのある質感を示し、輪郭がくっきりしています。
辺縁には切れ込み(ひび割れ)が入り、節状にくびれて見えます。
Sternheimer染色(B)では、円柱全体が均一に濃い赤紫色に染まっています。
内部に細胞や明瞭な顆粒は含まれていません。
【選択肢別解説】
1:× 硝子円柱は無染色で淡く透明に近く、輪郭も不明瞭です。
Sternheimer染色では淡い青〜淡赤紫色に薄く染まる程度で、本図のような濃染はしません。
2:× 顆粒円柱は基質内に顆粒を含むのが特徴です。
本図の基質は均質で、顆粒の充満は見られません。
3:× 上皮円柱は基質内に尿細管上皮細胞を3個以上含みます。
本図の円柱内には細胞が見られません。
4:× 赤血球円柱は基質内に赤血球を含みます。
本図の円柱内には赤血球が認められません。
5:○ 均質で厚みがあり、辺縁に切れ込みがあり、Sternheimer染色で赤紫色に濃染する所見は、ろう様円柱の特徴です。
ろう様円柱は尿細管内で長く停滞した円柱が変性したもので、高度の腎機能障害を示唆します。
【ポイント】
ろう様円柱は「均質・厚み・切れ込み・濃染」の4点で覚えます。
硝子円柱は「淡い・透明・薄染」で、両者は対比して出題されます。