正答4
解説
正解は4です。
図の脳波では、すべての誘導に高振幅で不規則な徐波が見られます。
そこに、棘波や鋭波が場所も時間もばらばらに混在しています。
左右や部位の間で同期性がなく、背景活動が完全に乱れた、混沌とした波形です。
この所見はヒプスアリスミア(高振幅不整律動)の特徴です。
【選択肢別解説】
1:× 三相波は、陰性・陽性・陰性の3相からなる鈍い波が周期的に出るものです。
肝性脳症などの代謝性脳症で見られ、図の不規則な波形とは異なります。
2:× 徐波群発は、徐波がまとまって突発的に出現するものです。
図のように背景全体が持続的に乱れた所見とは異なります。
3:× 棘徐波複合は、棘波と徐波が規則的に組になって繰り返すものです。
欠神発作の3Hz棘徐波複合が代表で、図のような無秩序さはありません。
4:○ ヒプスアリスミアは、高振幅の不規則な徐波に多焦点性の棘波が混ざり、同期性を欠く脳波です。
図の所見と一致します。
5:× トラセアルテルナンは、新生児の静睡眠期に見られる正常な脳波です。
高振幅の部分と低振幅の部分が交互に現れます。
【ポイント】
ヒプスアリスミアは、West症候群(点頭てんかん)に特徴的な脳波です。
West症候群は、乳児期に発症し、てんかん性スパズム、精神運動発達の停止、ヒプスアリスミアを三主徴とします。