正答2
解説
正解は2です。
房室ブロックは、P波とQRS波の関係から分類します。
PR間隔の長さと、QRS波が抜けるかどうかを確認します。
図の心電図では、RR間隔は規則正しく、すべてのP波の後にQRS波が1つずつ続いています。
T波の後に小さなP波があり、そこからQRS波までの間隔が長くなっています。
PR間隔は大きいマス目1つ(0.20秒)を超えて延長しており、どの拍でも一定です。
QRS波の脱落はありません。
PR間隔の延長のみで、伝導は1対1に保たれているため、Ⅰ度房室ブロックと判断します。
【選択肢別解説】
1:× 洞房ブロックでは、P波とQRS波がまとめて脱落し、休止期が生じます。
図にはP波の脱落はありません。
2:○ Ⅰ度房室ブロックは、PR間隔が0.20秒を超えて延長し、QRS波の脱落がないものです。
図の所見と一致します。
3:× Wenckebach型Ⅱ度房室ブロックでは、PR間隔が拍ごとに延びて、やがてQRS波が脱落します。
図のPR間隔は一定です。
4:× MobitzⅡ型Ⅱ度房室ブロックでは、PR間隔は一定のまま突然QRS波が脱落します。
図にはQRS波の脱落はありません。
5:× Ⅲ度房室ブロックでは、P波とQRS波がそれぞれ独立したリズムで出現します。
図ではP波とQRS波が常に一定の関係にあります。
【ポイント】
PR間隔の基準は0.12〜0.20秒です。
「延長のみはⅠ度、脱落があればⅡ度、完全に解離すればⅢ度」と整理しましょう。