正答5
解説
正解は5です。
胸水・腹水は、漏出液と滲出液に分けて考えます。
漏出液は、心不全や低アルブミン血症などで静水圧や膠質浸透圧が変化し、血漿成分がしみ出したものです。
滲出液は、炎症や腫瘍で血管透過性が亢進して生じ、蛋白や細胞を多く含みます。
【選択肢別解説】
1:× 乳酸脱水素酵素〈LD〉は、細胞の破壊や炎症を反映して滲出液で高値になります。
漏出液では低値です。
2:× 蛋白は、血管透過性亢進により滲出液で多くなります。
漏出液は低蛋白です。
3:× 比重は蛋白や細胞が多いほど高くなるため、滲出液で高値です。
漏出液は低比重です。
4:× 細胞数は炎症細胞や腫瘍細胞の流入により滲出液で増えます。
漏出液では少数です。
5:○ 漏出液のグルコースは血糖に近い値を保ちます。
滲出液では細菌や炎症細胞、腫瘍細胞が消費するため低下します。
したがって漏出液のほうが高値です。
【ポイント】
滲出液は「蛋白・比重・LD・細胞数が高く、グルコースが低い」と覚えます。
Lightの基準では、胸水/血清の蛋白比0.5超、LD比0.6超などを満たすと滲出液と判定します。