正答4
解説
正解は4です。
Lewis血液型はLe遺伝子がつくるフコース転移酵素の働きで決まり、Le(a-b-)の人はこの酵素をもちません。
この酵素を使ってつくられる糖鎖抗原は、Le(a-b-)の人では腫瘍があっても産生されません。
【選択肢別解説】
1:× α-フェトプロテイン〈AFP〉は糖蛋白ですが、Lewis血液型の酵素に依存せずにつくられます。
Le(a-b-)でも産生されます。
2:× 癌胎児性抗原〈CEA〉もLewis血液型の影響を受けずにつくられる糖蛋白です。
Le(a-b-)でも産生されます。
3:× 前立腺特異抗原〈PSA〉は前立腺でつくられるセリンプロテアーゼです。
Lewis血液型とは関係なく産生されます。
4:○ CA19-9はシアリルLe^a抗原という糖鎖で、つくるにはLe遺伝子由来のフコース転移酵素が必要です。
Le(a-b-)の人はこの酵素をもたないため、膵癌などがあってもCA19-9は産生されず、偽陰性になります。
5:× ガストリン放出ペプチド前駆体〈ProGRP〉は小細胞肺癌のマーカーとなるペプチドです。
Lewis血液型の影響を受けずにつくられます。
【ポイント】
日本人の約1割がLe(a-b-)で、CA19-9が上がらない体質です。
この場合は、Lewis血液型の影響を受けない膵癌マーカー(DUPAN-2など)の併用が役立ちます。