正答4
解説
正解は4です。
免疫電気泳動法は、寒天ゲル中で血清蛋白を電気泳動したあと、溝に抗血清を入れて拡散させ、沈降線(沈降弧)をつくらせる方法です。
M蛋白の型の判定などに用いられます。
【選択肢別解説】
1:× 寒天ゲル中では、電場によって緩衝液が陰極側へ移動する電気浸透現象が起こります。
このためγグロブリンは原点より陰極側へ移動し、電気浸透現象の影響を受けます。
2:× ゲル中の拡散速度は、分子量が小さいほど速くなります。
分子量が大きいほど遅くなります。
3:× 抗血清を入れてから沈降線が形成されるまで、一晩(約18〜24時間)程度の拡散時間が必要です。
2時間程度では終わりません。
4:○ トランスフェリンは血清蛋白電気泳動でβ領域(主にβ1)に泳動されます。
免疫電気泳動でもβ領域に沈降線をつくります。
5:× M蛋白の検出感度は、免疫固定法の方が免疫電気泳動法より高いです。
そのため現在はM蛋白の同定に免疫固定法が広く用いられます。
【ポイント】
血清蛋白電気泳動での位置は、アルブミン、α1(α1-アンチトリプシン)、α2(ハプトグロビン・α2-マクログロブリン)、β(トランスフェリン・C3)、γ(IgG)の順です。
代表的な蛋白がどの分画に泳動されるかを覚えておきましょう。