正答4
解説
正解は4です。
肺拡散能〈DLco〉は、肺胞から肺毛細血管へガスが移る能力を一酸化炭素で測定した値です。
肺胞の面積、肺胞壁の厚さ、肺毛細血管の血流量のいずれかが損なわれると低下します。
【選択肢別解説】
1:× 肺気腫では肺胞壁が破壊され、ガス交換の面積と毛細血管床が減ります。
そのためDLcoは低下します。
2:× 肺を切除すると、ガス交換に使える肺胞の面積そのものが減ります。
そのためDLcoは低下します。
3:× 間質性肺炎では肺胞壁が線維化して厚くなり、ガスが通りにくくなります。
そのためDLcoは低下します。
4:○ 気管支喘息は気道が狭くなる病気で、肺胞や毛細血管の構造は保たれます。
そのためDLcoは通常低下せず、正常かむしろ上昇することがあります。
5:× 肺血栓塞栓症では肺動脈が詰まり、肺毛細血管の血流量が減ります。
そのためDLcoは低下します。
【ポイント】
同じ閉塞性障害でも、肺気腫はDLcoが低下し、気管支喘息は低下しない点が鑑別に使われます。
貧血ではDLcoが低下し、多血症や肺胞出血では上昇することも覚えておきましょう。