正答3
解説
正解は3です。
血中アンモニアは、腸管で細菌が蛋白を分解して作られ、肝臓の尿素回路で処理されます。
採血後の取扱いによって値が大きく変わる、検体の扱いに注意が必要な項目です。
【選択肢別解説】
1:× 成人の血中アンモニア濃度に臨床上問題となる性差はなく、男女共通の基準範囲で判断します。
2:× 赤血球内のアンモニア濃度は血漿より高いため、溶血すると高値になります。
低値ではありません。
3:○ 消化管出血では、腸管内にたまった血液の蛋白が腸内細菌に分解され、大量のアンモニアが作られます。
それが吸収されて血中濃度が上昇します。
4:× 採血後に室温で放置すると、血球の代謝や蛋白の分解でアンモニアが生成され、値は上昇します。
採血後は氷冷して速やかに測定します。
5:× 動脈血と静脈血のアンモニア濃度の差は小さく、動脈血のほうが一定して高いとはいえません。
経過を比べるときは、同じ部位・同じ条件で採血した検体を用います。
【ポイント】
アンモニア測定は、氷冷・速やかな測定・溶血回避が原則です。
消化管出血や便秘、高蛋白食は肝性脳症の誘因になります。