正答3
解説
正解は3です。
可動性のある深部静脈血栓は、遊離すると肺血栓塞栓症を起こす危険が高い所見です。
検査中に血栓を遊離させない配慮と、治療方針を決めるための情報収集が求められます。
【選択肢別解説】
1:× 面積狭窄率は、動脈硬化による動脈の狭窄の程度を評価する指標です。
静脈血栓の評価では求めません。
2:× ミルキング法は、下腿を圧迫して静脈血流を増やし、血流を確認する方法です。
可動性血栓があるときに行うと血栓が遊離するおそれがあるため、行ってはいけません。
3:○ 血栓が中枢側のどこまで及んでいるかを確認します。
総腸骨静脈から下大静脈まで観察して血栓の先端を確認することが、治療方針の決定に必要です。
4:× 可動性血栓があるときに強く圧迫してはいけません。
圧迫によって血栓がちぎれて流れ、肺塞栓症を起こすおそれがあります。
5:× 血栓部分の最高流速を測定する意味はありません。
流速の測定は狭窄の評価に用いるもので、静脈血栓の評価には血栓の範囲と性状の観察が重要です。
【ポイント】
可動性(浮遊)血栓を見つけたら、圧迫やミルキングを避け、中枢端の確認と速やかな報告を行います。