正答5
解説
正解は5です。
Sanger法は、DNAを合成する反応の途中で、伸長を止めるジデオキシヌクレオチド〈ddNTP〉を取り込ませる方法です。
さまざまな長さで止まったDNA断片を電気泳動で長さの順に並べ、末端の塩基を読み取って配列を決めます。
この問題は誤っている記述を選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:× 塩基配列を1塩基ずつ読み取るため、塩基の置換だけでなく欠失や挿入も検出できます。
記述は正しいです。
2:× 現在は、4種類のddNTPをそれぞれ異なる蛍光色素で標識したダイターミネーター法が用いられます。
記述は正しいです。
3:× 通常のdNTPに少量のddNTPを混ぜて、温度サイクルを繰り返す合成反応を行います。
記述は正しいです。
4:× キャピラリー電気泳動では、短いDNA断片ほど速く移動します。
短い順に検出されるので、配列を端から読み取れます。
記述は正しいです。
5:○ ddNTPは次のヌクレオチドとつながるための3′位の水酸基をもちません。
取り込まれた時点でDNAの伸長は止まるので、この記述は誤りです。
【ポイント】
Sanger法の原理は「ddNTPによる伸長停止」です。
1回の反応で読める長さはおよそ数百から1,000塩基程度で、多数の遺伝子を一度に調べるには次世代シークエンサーを使います。