正答4
解説
正解は4です。
細胞診の標本は、Papanicolaou染色を行うなら湿固定、Giemsa染色を行うなら乾燥固定とします。
液状の検体やスタンプ標本は両方の染色を行うことが多く、乾燥固定標本も作ります。
子宮頸部擦過検体はPapanicolaou染色で評価するため、乾燥させずに湿固定します。
この問題は乾燥固定しない検体を選ぶので、○ が答え(乾燥させずに湿固定する検体)です。
【選択肢別解説】
1:× 髄液は細胞が少なく、遠心やサイトスピンで集めた標本を乾燥固定しGiemsa染色を行うことが多いです。
乾燥固定を用いる検体です。
2:× 腹水では中皮細胞や腫瘍細胞、リンパ球などをみるため、乾燥固定のGiemsa染色標本も作ります。
乾燥固定を用いる検体です。
3:× 気管支洗浄液は湿固定のPapanicolaou染色に加え、乾燥固定のGiemsa染色標本も作ることがあります。
乾燥固定を用いる検体です。
4:○ 子宮頸部擦過検体はPapanicolaou染色で異型細胞や角化を判定します。
採取後すぐに95%エタノールで湿固定し、乾燥させないことが重要です。
5:× 生検スタンプ検体はリンパ節などの組織を押し当てて作る標本で、乾燥固定のGiemsa染色が多く用いられます。
乾燥固定を用いる検体です。
【ポイント】
Papanicolaou染色用の標本が乾燥すると、細胞が膨らんで核の構造が不明瞭になり、判定できなくなります。
「婦人科検体は塗抹後すぐに湿固定」が原則です。