正答1
解説
正解は1です。
脳性ナトリウム利尿ペプチド〈BNP〉は、主に心室の筋細胞から分泌されるホルモンです。
心室の壁に負荷がかかると分泌が増えるため、心不全の診断や重症度評価に用いられます。
この問題は誤っている記述を選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
【選択肢別解説】
1:○ BNPは血液中の蛋白分解酵素で分解されやすい物質です。
そのため、測定には血清ではなくEDTA加血漿を用いるので、この記述は誤りです。
2:× BNPは心室の壁へのストレスに反応して、主に心室で合成されます。
記述は正しいです。
3:× 腎不全ではBNPの排泄が低下し、体液量も増えて心臓への負荷が高まります。
そのためBNPは増加し、記述は正しいです。
4:× BNPは分子内のジスルフィド結合で作られる環状構造をもちます。
この構造は受容体との結合に必要で、記述は正しいです。
5:× BNPは腎臓でのナトリウム再吸収を抑え、利尿と血管拡張を起こします。
記述は正しいです。
【ポイント】
BNPはEDTA加血漿で測定します。
前駆体の断片であるNT-proBNPは安定性が高く、血清でも測定できる点が違いとしてよく問われます。