正答3
解説
正解は3です。
図は過呼吸賦活(HV)の記録で、最初の約1秒は低振幅の背景活動です。
その直後から全誘導でほぼ同時に、高振幅の鋭い棘波とゆるやかな徐波が組になった波形が規則的に出現しています。
1秒間に約3回の繰り返しで、左右対称・全般性に数秒以上続いています。
これは3 Hz棘徐波複合で、欠神発作に特徴的な所見です。
【選択肢別解説】
1:× 三相波は、陰性・陽性・陰性の3相からなる鈍い波が前頭部優位に出るものです。
肝性脳症などの代謝性脳症でみられ、図の鋭い棘波を伴う波形とは異なります。
2:× 多棘徐波複合は、複数の棘波が続いたあとに徐波が来る波形です。
図では1回の棘波と1回の徐波が組になっており、多棘ではありません。
3:○ 全般性・左右同期性に、棘波と徐波の組が1秒間に約3回規則正しく繰り返しています。
3 Hz棘徐波複合の所見です。
4:× 周期性同期性放電は、平坦に近い背景の上に鋭い波が約1秒間隔で周期的に出るものです。
Creutzfeldt-Jakob病などでみられ、図の連続した3 Hzの律動とは異なります。
5:× ヒプスアリスミアは、高振幅の徐波と棘波が不規則にばらばらに出る波形です。
図のような規則正しい律動ではありません。
【ポイント】
3 Hz棘徐波複合は小児の欠神発作に特徴的で、過呼吸で誘発されやすいです。
ヒプスアリスミアはWest症候群、周期性同期性放電はCreutzfeldt-Jakob病と、疾患との対応を覚えましょう。