正答3
解説
正解は3です。
発がんに関わる遺伝子は、がん遺伝子とがん抑制遺伝子に分けられます。
がん遺伝子は、変異・増幅・転座で発現蛋白の働きが強まる(機能亢進)ことで発がんに働きます。
がん抑制遺伝子は、両方の対立遺伝子が働かなくなる(機能喪失)ことで発がんに働きます。
【選択肢別解説】
1:× APCはWntシグナルを抑えるがん抑制遺伝子です。
機能喪失により家族性大腸腺腫症や大腸癌の原因になります。
2:× BRCA1はDNA修復に関わるがん抑制遺伝子です。
機能喪失により遺伝性乳癌卵巣癌症候群の原因になります。
3:○ MYCは細胞増殖を進める転写因子をコードするがん遺伝子です。
転座や遺伝子増幅で発現が高まり、機能亢進によって発がんに働きます。
4:× RB1は細胞周期の進行を止めるがん抑制遺伝子です。
機能喪失により網膜芽細胞腫などの原因になります。
5:× TP53はDNA損傷時に細胞周期停止やアポトーシスを起こすがん抑制遺伝子です。
機能喪失により多くのがんに関与します。
【ポイント】
MYCの代表例は、Burkittリンパ腫のt(8;14)転座と、神経芽腫のMYCN増幅です。
がん遺伝子はRAS・MYC・HER2など、がん抑制遺伝子はTP53・RB1・APC・BRCA1/2などと分けて覚えましょう。