正答2
解説
正解は2です。
PCR〈polymerase chain reaction〉法は、熱変性・アニーリング・伸長反応の3段階を繰り返して標的DNAを増やす方法です。
標的領域の両端に結合する2種類のプライマーがあることで、その間の領域だけが指数関数的に増幅されます。
【選択肢別解説】
1:× 熱変性は二本鎖DNAを一本鎖にほどく工程で、94〜98℃程度で行います。
60℃前後はプライマーを結合させるアニーリングの温度帯です。
2:○ 標的領域の一方の鎖に結合するプライマーと、もう一方の鎖に結合するプライマーの2種類を用います。
これで両鎖が鋳型となり、領域が倍々に増えます。
3:× 増幅は通常25〜40サイクル程度で行います。
50サイクル前後まで行うと非特異的な産物が増えるため、標準的ではありません。
4:× DNAポリメラーゼはプライマーの3′末端にヌクレオチドを付け足すため、新しい鎖は5′から3′の方向に合成されます。
3′から5′の方向ではありません。
5:× Ct値は増幅産物が閾値に達するまでのサイクル数です。
標的DNA量が多いほど早く閾値に達するため、Ct値は小さくなります。
【ポイント】
温度の目安は、熱変性が約95℃、アニーリングが約55〜65℃、伸長が約72℃です。
定量PCRでは「初期量が多いほどCt値が小さい」という逆の関係が頻出です。